今回は、短時間でクオリティの高い「ハイフェード×クロップスタイル」を作るためのカット手順を解説します。
バリカン(クリッパー)のミリ数設定や、ぼかし(フェード)のポイントをステップごとにまとめました。
ガイドラインの設定(0.4mm)
フェードラインは頭のハチ付近まで高めに、まっすぐ引きます。
0.4mmディテイラーをガイドライン位置まで入れる
まずはトリマー(ディティーラー)を使い、フェードの基準となるガイドラインを作ります。
0.4mmラインの1cm下までシェーバーで逆剃り
0.4mmラインを3mm残し、その下をシェーバーで上から撫で付ける。
毛が硬い箇所や黒く残る部分は、シェーバーを横から撫で付けてぼかしましょう。
3mmアタッチメントを付けたスーパーテーパーで希望の高さまで刈り上げる
4.5mmアタッチメントに付け替え、3mmラインの上に抜くように入れる
アタッチメント無し&レバー半分オープンのスーパーテーパーを3mmラインの半分まで入れる
レバーをフルオープンにしたスーパーテーパーを3mmラインの3分の2の位置まで入れる
0.4mmラインを0.4mmのT-CUTでぼかす(ディテイラーでも可)
0.4mmラインの上に残ったラインを0.8mmのバリカンでぼかす
0.4mmラインに被る毛を切る
今回はクロップスタイルなので、上にいくにつれて長くなるようにします。
前髪が透けやすい人は、毛を取りすぎないよう注意。
今回は重めのクロップスタイルにするため、トップは梳きませんでした。
刈り上げラインの中間〜毛先を梳く
最後にハサミで質感と量感を調整します。
根元からは梳かず、「中間〜毛先」を中心に梳きます。
特にバックの毛量が多い部分は重点的に行います。
近くで見るだけでなく、一度遠くに離れて全体を見ます(色彩のチェック)。
遠くから見て「黒く固まっている部分」があれば、そこを狙って梳くことで綺麗なグラデーションが完成します。
まとめ:時短フェードカットの極意
素早く、かつ綺麗にフェードを仕上げるコツは、「バリカンの工程を明確に分けること」と「深追いしすぎないこと」です。
特に接合部などは、バリカンで完璧にしようとしてアウトラインを壊すよりも、ある程度で止めてハサミやセニングで微調整するほうが、結果的に早く、失敗なく仕上がります。
ぜひ明日のサロンワークから試してみてください!
